「このワガママな僕たちを」
- 1988.12.10 角川書店
- 手描きのイラスト詩集。男の子の詩。それにしてもこの年、本、すごく出してる。
「『無限遠の粉雪』
純情可憐な支離滅裂 恋をした僕らは
いかなる時も勇敢に をモットーにするのだけど
どういうわけか その瞳に弱く その角度に弱い
恋をしない僕らは 不可解なそれらのくらっとした感傷を
なつかしい気持ちでながめるけど
実は 大きなことは何も言えないんだ
責めるならハートを」
カバーの言葉
やはり素晴らしいことは、時はすぎていくということ。恋する心も夢への希望も、動いている時間の中にあって、常に状況は変化しています。変化しているということは、頼りなくも感じるけど、実はとても自由でとてもすくわれることです。でも、その自由さは時には心細いものなので、信じられる何かを持つ人はたいへん力づよいです。その信じられる何かが、「かわいらしいものをちらっと見てしまった時のよろこび」や「おもしろいことをふいに思いついたりすることのしあわせ」のように、いつでもどこでも存在するものだったりするなら、あなたは大丈夫です。
私たちのみえない思いは、世界にあふれています。
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